引と斥(いんとせき)
思いをつなぐ点と線
『家継具 引と斥(かけいぐ・いんとせき)』は、いわゆる仏壇の姿からかけ離れて見えるかもしれませんが、お客様との対話を通じて生まれた新しいかたちのお仏壇です。 宗教観が変わる中で、何が故人と残された方を繋ぎ止めるのだろうか? そのようなことを考えるうちに、思い出と共に残された「形見」が故人との「中間点」になりうると気づきました。そして故人と残された方をより強くつなぐ「線」を作ろうと考えたのが開発のきっかけです。
『家継具 引と斥』は大切な方々とのつながりをいつでも心に引き戻せるように、形見を保管する場所を持ったお仏壇です。位牌やご本尊を置くという本来の仏壇の機能も併せ持っています。今までの仏壇に違和感を感じていた方にも、大切な方々の形見を引き出し、見つめることで、自然に故人を偲んで頂けるかたちになりました。
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お位牌や仏壇の向こうに大切な方を見いだしにくい、と思う方も少なくないようです。そんな方でも、形見には故人の輪郭を見つけることができるのではないでしょうか。『家継具 引と斥』は、思いがこもった形見を収納することで、故人とのつながりを感じられるようにデザインされています。ご家族やご友人などの故人を囲む方々が、形見を中心により深く偲ぶきっかけになることを目指しました。
『家継具 引と斥』には20の形見を納めるスペースがあります。お一人に1つずつ、より身近な方には2つ、3つといった使い方、 生前から家族へ残すものを納めるといった使い方ができます。形見を通して故人とのつながりを強めるだけでなく、代々受け継いでいくことで、家族の歴史・系図のようなつながりを末永く共有していけます。
『家継具 引と斥』には、時間をかけて乾燥させた良質な国産無垢材を使用しています。小箱は桐製で、調湿性・防虫性に優れており、思い出を納めるのに最適です。表面は蠟で仕上げており、ご自身でメンテナンスしていただくこともできます。代々メンテナンスをしながら受け継ぎ、風合いを増していくことで、これまで受け継いできた人々のぬくもりを纏うようにと考えました。
脚の部分には、日本に古くから伝わる文机や華頭窓などの意匠をモダンに取り入れることで、古くからの伝統を現代につなげる工夫をしています。長く残っていく家具の造りや意匠を踏まえた上で、『家継具 引と斥』自身が、やがてアンティークとなっていくようにと考えぬかれたデザインです。
末長くお使い頂けるよう、いつでもメンテナンスや修理のご相談をお受けいたします。また、日常のケア方法についても気になることがございましたら、いつでもお電話(03-5579-5671)または、メールフォームでご連絡ください。※修理までにお時間を頂く場合がございます。※修理内容によっては費用をご負担頂く場合もございます。
ご購入に関してお迷いの方は、銀座ショールームのご来店をお勧めしております。写真だけでは伝わらない質感やサイズ等を、実際に手に触れお確かめ頂けます。ご供養ごとの様々なお悩みにも、コーディネーターが、専門知識でお答えします。詳しくはこちらをご覧ください。
●サイズ 本体:W630×H1000×D300mm 引出し外寸:W150×H120×D265mm 引出し内寸:W120×H87×D240mm 上部物入れ内寸:W193×H60×D45mm (×3) ●素材 本体:栗 無垢(目透きつや消し黒漆仕上げ) 引出し:桐 無垢(うづくり上イボタ蝋仕上げ) ●生産国 日本/静岡 ●オプション 家紋の刻印が可能です(有償) サイズ・仕上げ:φ37mm / 栗に手彫り仕上げ
●極度な乾燥や高い湿気でねじれやゆがみが生じる場合があります。人と同じように湿度40~60%ぐらいが適度といわれています。高温多湿な場所は避け、一定の気温と湿度、定期的な換気をしながらご使用されることをおすすめします。
●強い光に長時間さらされると、変色や割れや反りが生じることがあります。
●高熱に長時間さらされると、変色したり痕が残ったりすることがあります。
●接地面が水平になっていないと、歪みなどが生じる恐れがあります。
●やわらかい木材を使用しておりますので、ボールペンなど硬いものやカッターなど鋭いものを当てるとキズが残る場合がありますのでご注意ください。
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