まなかのお位牌
-仏壇のない、新しい供養のかたち-


祈ることは形ではなく、
その気持ちが大事

人は記憶のある限り、大切な人を想い続けます。

安らかに眠ってほしい。
いつもそばで見ていてほしい。
生前と同じように、色々な話をしたい。

供養の本質とは、
そのような気持ちで故人に寄り添い、
心を傾けること。
その気持ちは、今も昔も変わりません。

想い続けることが大事なのです。

お仏壇はなくたっていい

昔の人は、悲しみや喪失感を抱きしめ、
故人と向き合い、今ある命に感謝するために
仏壇に手を合わせていました。

それは本来、素晴らしい文化でしたが、
いつしか仏壇の豪華さや金額にこだわるようになり、
しきたりやルール、形にとらわれるあまり、
気持ちが置き去りにされてしまいました。

また、家族のかたちや家のあり様が変わったいま、
仏壇本来の意味を継承することも難しくなりました。

だけど大切なのは、物よりも心。
道具はなくてもいいのです。

「あの人をどう偲びたいか」
その答えは自分自身で探していいのです。

お位牌はあの人を感じる「かたち」

本当は、位牌すらなくてもいいのかもしれない。
だけど、何か故人を感じる拠りどころがあると、
いつでもそばに感じていられるものです。

残された家族が受け入れやすいものを、
いつも家族がいる場所に置いて、同じ時を過ごす。

目を合わせるたび、感じるたびに故人を思い出し、
あいさつをするように、祈りを捧げる。

それが、本来の供養だと考えます。

高くて豪華なものはいりません。
何かひとつの「かたち」に故人の名前を刻み、
心を込めて向き合ってください。

それが、まなかが想う供養のあり方です。