『偲具』『星牌仏具』のつくりて 能作克治

今の暮らしになじむことを考えて設計された『偲具』。
元々は、星牌のシリーズとして作られたストーリー性のある仏具シリーズ『羽の琳』『月の花立』。
制作を手掛ける株式会社能作の能作克治さんに『偲具』『星牌仏具』に込めた想いを伺いました。

株式会社能作
代表取締役社長

能作克治

https://www.nousaku.co.jp/

―はじめに、『偲具』『星牌仏具』が生まれるまでの工程を教えていただけますか?

鋳型を作り、金属を流し込みます。この鋳物に旋盤加工、磨きなどの工程を行い、最後にメッキや高岡固有の古代色をつけて完成します。

―『偲具』『星牌仏具』に対するこだわりを教えてください

機械的な加工と手仕上げの加工がマッチするようこだわりを持って製作しています。おりんに関しては、音鳴りを重視するため、シルジン青銅という特殊な材料で鋳造しています。

―つづいて、『偲具』『星牌仏具』で美しいと感じているところはどこでしょうか?

『偲具』は凛としたたたずまい。『星牌仏具』は優しいデザイン。共に全体のバランスがとても美しく、気に入っています。

―能作さんのお仕事の流儀について教えてください。

出来ないことはない。より困難なことには前向きにチャレンジする。

―最後に、能作さんにとって「偲び」とは何でしょうか?

先祖や先人を思うこと。心にある「思い」を表現すること。