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2022/11/08

インタビュー

インタビュー

『星牌』のつくりて 詫間悦二

あの人を慈しむように、手で触れて語り掛け、いつも一緒にいることができる位牌『星牌』。
制作を手掛ける株式会社詫間宝石彫刻の詫間悦二さんに『星牌』に込めた想いを伺いました。

詫間悦二様は2022年2月にご逝去されました。このインタビューは2021年の夏にご回答いただいたものです。
ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、心よりお悔やみ申し上げます。

株式会社 詫間宝石彫刻

詫間 悦二

https://www.takumahouseki.jp/

1941年2月7日
北海道函館市生まれ
伝統工芸士 1級宝石研磨士
社団法人 日本工芸会正会員
やまなし現代の名工
一級宝石研磨士 日本工芸会会員
山梨県美術協会会員
山梨県水晶美術彫刻組合理事
貴石名匠工芸士会副会長
東京支部日本伝統武蔵野展審査委員

【受賞歴】
全国勤労者美術展勤労局長賞受賞
山梨勤労美術展労働大臣賞受賞
日本伝統工芸店奨励賞受賞
水晶新作展示会通産大臣賞受賞
科学技術庁長官賞受賞
経済産業省関東経済産業局長賞受賞
日本伝統工芸展入選
日本伝統工芸士会展入選
水晶新作展示会入賞
山梨県研磨新作デザイン展入賞

―はじめに、『星牌』が生まれるまでを教えていただけますか?

①原石を選ぶ
②切断
③キズ、色むらが少ないものを選ぶ
(天然石のため、個体差がある)
④型どり
⑤切断
⑥磨き
⑦仕上げ

―『星牌』に対するこだわりを教えていただけますか?

原石の確保。天然石のため、必ずキズ、色むらはつきものですが、なるべくお客様に満足していただけるよう心がけています。

―つづいて、『星牌』で美しいと感じているところはどこでしょうか?

つめたい石が、製品になるとほんわかあたたかみのある作品に仕上がる。全体の姿が、何とも心を癒してくれます。

<撮影協力> コンソールテーブル:メゾンドゥファミーユ青山本店(TEL:03-5468-0118)

―詫間さんのお仕事の流儀について教えてください。

いつもお客様の身になって、まず自分が私の作った作品を買うか?を自問自答しています。「自分が欲しくなければお客様もいらないと思え」

―最後に、詫間さんにとって「偲び」とは何でしょうか?

頼み事、お礼、まず仏様に手を合わす。親あればこそ、この世の中で生活できる。感謝の気持ちはいつも忘れてはいけないと思っています。

星牌制作風景